貝口村(読み)かいぐちむら

日本歴史地名大系 「貝口村」の解説

貝口村
かいぐちむら

[現在地名]豊玉町貝口

卯麦うむぎ村の南、仁位浅海にいあそうから南西に湾入した枝浦に臨む。西方の山を越えると西海にしめに出る。貝口浦の周辺に赤崎あかさきてら浦崎うらさき・スス浦崎うらざきなど古い遺跡が多く、円錐形の美しい神山があり、頂上の照葉樹林を聖地とした祭祀遺跡がある。「津島紀事」によれば集落の所在地はもと海浦で、はじめ珠洲すす(寸須之宇羅)および寺浦を居所としていたので、珠洲浦を本浦とするという。この口承は現在にも引継がれ、スス浦に田地があり、寺ノ浦は畑地となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android