貞宗寺(読み)ていそうじ

日本歴史地名大系 「貞宗寺」の解説

貞宗寺
ていそうじ

[現在地名]鎌倉市植木

玉縄たまなわ城跡の南、字相模陣さがみのじんにある。浄土宗、玉縄山珠光院と号する。本尊阿弥陀如来。開山岩瀬大長いわせだいちよう中興の星蓮社暁誉源栄。もと江戸芝増上寺末。

貞享二年(一六八五)の小鐘銘文写(寺蔵)によれば、徳川秀忠生母お愛の方の母貞宗尼の隠棲地に、慶長一四年(一六〇九)同尼の没後建立したという。寛永九年(一六三二)の「浄土宗諸寺之帳」に、大長寺末寺とみえる。荒廃していたのを五世住持法蓮社輪誉利転が中興。寛文一二年(一六七二)徳川家綱から鎌倉郡高谷たかや(現藤沢市)に寺領一〇石の寄進があり、増上寺末寺となった(小鐘銘文写)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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