コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

負の温度 ふのおんどnegative temperature

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

負の温度
ふのおんど
negative temperature

原子や分子の集りで,エネルギーの高い状態が低い状態より存在確率が大きいとき,この系は負の温度にあるという。ボルツマン統計ではエネルギー E の状態にある確率は exp [-E/kT] ( kボルツマン定数T は絶対温度) に比例するから,E の高いほうが確率が大きいということは,T が負であると解釈される。この状態は普通の条件では存在しないが,ポンピングと呼ばれる操作によって,低いエネルギー状態から高いエネルギー状態に分子を励起することによって過渡的に実現される。メーザーやレーザーはこの例である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

負の温度の関連キーワード気体レーザーサーミスタチタン磁器感温半導体ボルツマン熱電素子バソフ

今日のキーワード

天網恢恢疎にして漏らさず

《「老子」73章から》天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android