財政構造改革会議(読み)ざいせいこうぞうかいかくかいぎ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「財政構造改革会議」の意味・わかりやすい解説

財政構造改革会議
ざいせいこうぞうかいかくかいぎ

膨大な赤字国債をかかえる財政の健全化をはかり,財政構造の改革を実行するため,政府内に設けられた検討会議。橋本首相を議長総理・蔵相経験者,関係閣僚などを主要メンバーに 1997年1月に設置された。 2003年を目標に 20世紀中の3年間を集中改革期間として財政の徹底した改革・縮減を進めるなどとした5原則を打出した。 1997年6月にまとめられた最終報告では歳出削減の分野別数値目標を示し,科学技術振興費の増加を認めたものの,社会保障,公共投資,防衛費政府開発援助 ODAなど聖域とされてきた分野でマイナスとする総額 2000億円の一般歳出削減を行うとした。政府はこの方針にのっとり同年 11月,98年度から 2003年度までの歳出削減を盛込んだ財政構造改革法 (財政構造改革の推進に関する特別措置法) を成立させた。

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