総理(読み)ソウリ

精選版 日本国語大辞典 「総理」の意味・読み・例文・類語

そう‐り【総理・綜理】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 全体を統合し、管理すること。すべてを監督し処理すること。また、その任にあたる人。
    1. [初出の実例]「この各地方、各分各股の事を総理するために、金鏡の燃心あるが如く」(出典:自由之理(1872)〈中村正直訳〉五)
    2. 「法律を誠実に執行し、国務を総理すること」(出典:日本国憲法(1946)七三条)
    3. [その他の文献]〔魏志‐程昱伝〕
  3. そうりだいじん(総理大臣)」の略。
    1. [初出の実例]「前内閣の総理(ソウリ)に、秘書官として附いてゐた時分にも」(出典:大道無門(1926)〈里見弴隣人)

総理の補助注記

官名としては、明治一四年(一八八一)の東京大学職制に総長のことを「総理」と称している例がある。また、同年に自由党が結成され、党首は「総理」と呼ばれた。「総理大臣」は、明治一八年(一八八五)、内閣制度創始に関する詔勅で初めて正式に用いられた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の総理の言及

【内閣総理大臣】より

内閣の首長であり同時に総理府の長である国務大臣。首相,総理,宰相等と通称される(以下首相とする)。…

※「総理」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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