財田中村
さいたなかむら
[現在地名]財田町財田中
財田川上流に位置する。南は阿讃山脈最高峰若狭峰を経て阿波国に接し、東方上流側は財田上村。元応二年(一三二〇)六月日の日付をもつ阿波国三好郡の久保名本宮三所権現蔵鰐口銘(阿波国徴古雑抄)に「如意福寺讃州財田庄中村」がみえる。単に中之村(西讃府志)とも称した。寛永国絵図では「才田中村」とみえ、才田郷に所属。寛永一七年(一六四〇)の生駒領高覚帳には財田中ノ村とあり高六四〇石余、うち新田四三石余(乗覚院領一石一斗などを含む)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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