普及版 字通 「貲」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音]
[字訓] あがなう・あたい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は此(し)。此に細小なるものの意がある。〔説文〕六下に「小罰、財を以て自ら贖(あがな)ふなり」とみえ、また漢律において、徭役に代えて貲銭二十二を支払うという規定をあげている。貲財・貲産のように用いるのは、(資)との通用義である。

[訓義]
1. あがなう、罪をあがなう、贖銭を出してあがなう。
2. あたい、ねうち。
3. 資と通じ、たから、もとで。

[古辞書の訓]
名義抄〕貲 タカラ・ウタ・ツク・ツキヌ・カヘス・ハカリ・サイミ 〔字鏡集〕貲 ハカル・ツクス・カヘル・タクハフ・ウク・ツク・サヨミ・キヌ・カヘス・タカラ

[語系]
貲tsie、tzieiは声義近く、通用することがある。

[熟語]
貲家貲課貲給・貲業貲計・貲貲戸・貲財・貲産貲壌貲積貲蔵貲蓄貲貯貲贖・貲貲布貲幣貲簿・貲用貲養・貲力貲奩貲郎
[下接語]
家貲・高貲・算貲・重貲・増貲・息貲・長貲・入貲・納貲・余貲

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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