買い切り方式(読み)かいきりほうしき

知恵蔵mini 「買い切り方式」の解説

買い切り方式(書籍)

書店などが出版社から書籍を購入して販売する際、取次店をはさまずに直接出版社から買い切ること。戦後日本の出版流通では委託販売制が長らく保たれ、書店は売れ残った書籍を、取次店を通して出版社に返品することができた。だが、この制度により返品率は高止まりし続け、出版社の経営を圧迫するなどの問題が生じていた。2019年、ネット通販大手のアマゾンジャパン合同会社と株式会社TSUTAYAが、返品率を下げる目的で同方式を取り入れる方針を明らかにした。

(2019-6-13)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android