買戻(読み)かいもどし

精選版 日本国語大辞典 「買戻」の意味・読み・例文・類語

かい‐もどし かひ‥【買戻】

〘名〙
① 買い戻すこと。いったん売り渡したものを、さらに買い取ること。〔仏和法律字彙(1886)〕
売主が、一度売り渡した物を、買主に代金を返して取り戻すこと。
民法(明治二九年)(1896)五八三条「売主は期間内に代金及び契約費用を提供するに非ざれば買戻を為すことを得ず」
株式信用取引商品取引所の売買取引で、いったん売ったものを決済期日前または受渡し期日前に買い取って、現物の引渡しをしないこと。〔取引所の資本金営業保証金株式手数料積立金及売買取引の方法に関する規程並仲買人免許料金額(明治二六年)(1893)〕

かい‐もど・す かひ‥【買戻】

〘他サ五(四)〙 いったん売り渡したものを、また買い取る。
御伽草子・はもち中将(近古小説新纂所収)(室町末)下「かねをまいらせん、かいもどして給はれとて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android