普及版 字通 「貿」の読み・字形・画数・意味 貿常用漢字 12画 [字音] ボウ[字訓] かえる・かう・あきなう[説文解字] [金文] [字形] 形声声符は卯(ぼう)。卯に両分の意がある。〔説文〕六下に「財を易(か)ふるなり」とあって、貿易の意。〔呂覧、上農〕に「男女、功を貿(か)へて長生す」とは、衣食の仕事を交換する分業のことをいう。貿乱の意は、音の仮借であろう。[訓義]1. かえる、交換する。2. かう、かいとる。3. あきなう、取引する、うる。4. (ぼう)・などと通じて、みだれる、くらい。[古辞書の訓]〔名義抄〕貿 カフ・アキナフ・ムヤス・スツ・アガフ・アキラカナラザルナリ・ヘツラフ 〔字鏡集〕貿 ウリ・アキナフ・アガフ・イチニウル・スツ・キハム・カフル・カフ[声系]〔説文〕に貿声としてを収める。会稽の地名で、秦の始皇がしばらく滞留したことがある。[語系]貿・・(冒)muは同声。霧miu、mはくらい、また・・mong、冥・暝myeng、(夢)・miungなどみな声義近く、貿はその義に仮借して用いる。[熟語]貿鬻▶・貿易▶・貿換▶・貿功▶・貿財▶・貿市▶・貿首▶・貿取▶・貿儒▶・貿售▶・貿遷▶・貿然▶・貿糴▶・貿販▶・貿費▶・貿貿▶・貿名▶・貿乱▶・貿利▶[下接語]移貿・易貿・貿・交貿・賤貿・遷貿・転貿・名貿・老貿 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報