貿(読み)ボウ

デジタル大辞泉 「貿」の意味・読み・例文・類語

ぼう【貿】[漢字項目]

[音]ボウ(漢)
学習漢字]5年
取引をして利益を求める。「貿易

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「貿」の読み・字形・画数・意味

貿
常用漢字 12画

[字音] ボウ
[字訓] かえる・かう・あきなう

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は卯(ぼう)。卯に両分の意がある。〔説文〕六下に「財を易(か)ふるなり」とあって、貿易の意。〔呂覧、上農〕に「男女、功を貿(か)へて長生す」とは、衣食の仕事を交換する分業のことをいう。貿乱の意は、音の仮借であろう。

[訓義]
1. かえる、交換する。
2. かう、かいとる。
3. あきなう、取引する、うる。
4. (ぼう)・などと通じて、みだれる、くらい。

[古辞書の訓]
名義抄〕貿 カフ・アキナフ・ムヤス・スツ・アガフ・アキラカナラザルナリ・ヘツラフ 〔字鏡集〕貿 ウリ・アキナフ・アガフ・イチニウル・スツ・キハム・カフル・カフ

[声系]
〔説文〕に貿声としてを収める。会稽の地名で、秦の始皇がしばらく滞留したことがある。

[語系]
貿・(冒)muは同声。霧miu、mはくらい、またmong、冥・暝myeng、(夢)・miungなどみな声義近く、貿はその義に仮借して用いる。

[熟語]
貿鬻・貿易貿換貿功貿財・貿市貿首貿取貿儒貿售貿遷・貿然貿糴貿販貿費貿貿貿名・貿乱貿利
[下接語]
移貿・易貿・貿・交貿・賤貿・遷貿・転貿・名貿・老貿

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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