賀和郷
かわごう
「和名抄」東急本・刊本に記され、高山寺本にはみえない。「日本地理志料」は一説として「和名抄」で当郷の前後に記される美和・賀茂両郷の「和」「賀」の衍とし、また一説として「智和」の誤写ともする。「大日本地名辞書」「加茂町史」も同じく「智和」の誤写説をとる。なお、現苫田郡加茂町に大字知和がある。「日本地理志料」は「東作誌」の青柳庄すなわち加茂町小中原から現苫田郡阿波村にかけての地に比定し、「大日本地名辞書」は知和を含む明治二二年(一八八九)成立の上加茂村(現加茂町)、阿波村、さらに「加茂町史」は阿波村を含む加茂川流域とし、三説ともほぼ同じ比定地をとる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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