賀鋳(読み)がちゅう(英語表記)He Zhu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「賀鋳」の意味・わかりやすい解説

賀鋳
がちゅう
He Zhu

[生]皇祐4(1052)
[没]宣和7(1125)
中国,北宋の文学者。衛州汲 (河南省) の人。字,方回。号,慶湖遺老。みずからは呉王の後裔で,唐の賀知章もその先祖にあたると称した。不遇で地方の小官を転々とし,晩年は野に下った。詩,詞,文いずれもよくしたが,詞人として最も名があり,晩唐の李商隠,温庭 筠の風を宗とし,艶麗と沈鬱とを兼ねそなえた詞風で,300首近い作品が残されている。特にその『青玉案詞』の「梅子黄時雨」の句が有名で,賀梅子と呼ばれた。詩集『慶湖遺老集』,詞集『東山寓声楽府』。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android