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賃金決定メカニズム ちんぎんけっていメカニズムwage determination mechanism

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

賃金決定メカニズム
ちんぎんけっていメカニズム
wage determination mechanism

賃金上昇の推移を見ると,高度成長期は高い伸びを示したが,安定成長期以降は相対的に低い伸びが続いている。日本の賃金決定は基本的には春季を中心になされる労使間の賃金交渉 (春闘) の結果によって左右される。一般に,賃金決定に影響を与える要因として,労働力需給,物価,企業業績が考えられる。安定成長期の特徴としては,労働力需給の影響が小さくなっていることがある。これは,労働力需給が緩和基調で推移したことや,石油危機による経済環境の激しい変化を経験する中で,より長期的な視点に立った賃金決定がなされるようになってきていることを反映している,と考えられる。このほか,労使ともに物価の安定を重視しており,物価上昇率の効果が相対的に強まっていること,賃金が企業収益に対して柔軟に変動していることがある。今回の景気回復・拡大局面では,労働力需給が引き締まり基調であるにもかかわらず賃金上昇率が落ち着いている背景には物価が安定していること,安定成長期にも見られたが,パートタイムなど相対的に賃金単価が安い労働力を活用し平均賃金の伸びを抑えていることに加え,こうした安定成長期に形成された賃金決定メカニズムが働いていることがある。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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