赤坂西野村(読み)あかさかにしのむら

日本歴史地名大系 「赤坂西野村」の解説

赤坂西野村
あかさかにしのむら

[現在地名]鮫川村赤坂西野

西山にしやま村の南、阿武隈高地南部のやしろ川支流殿との川流域の山間に立地。中世赤坂村の西部域にあたることからの村名で、単に西野村とも、また赤坂石神あかさかいしがみ村とも称した。地内を竹貫たかぬき(現古殿町)棚倉たなぐら(現棚倉町)を結ぶ道が通る。くるま館は慶長(一五九六―一六一五)初年頃佐竹氏家臣の車丹波守猛虎が居館したと伝える。弘治三年(一五五七)一〇月八日の赤坂綱光譲状(奥州文書)に「塚本百余(貫)之地」とみえ、綱光が戦功により石川晴光から預かった塚本つかもととほか一ヵ所を嫡子助太郎に譲っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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