鮫川村(読み)さめがわむら

日本歴史地名大系 「鮫川村」の解説

鮫川村
さめがわむら

面積:一三一・三〇平方キロ

東白川郡の東部、阿武隈高地南部にあり、標高三〇〇―七〇〇メートルの山並が複雑に起伏する。東はいわき市、西は棚倉たなぐら町・石川郡浅川あさかわ町、南ははなわ町・茨城県北茨城市、北は古殿ふるどの町・石川郡石川町と接する。村域の大部分は山林原野であるが、昭和四〇年(一九六五)福島県阿武隈山系開発促進協議会が設立され、阿武隈地域広域農業開発事業として、おもに渡瀬わたらせ一帯に濃密畜産団地建設が進められている。主産業は木材・木炭・こんにゃく・煙草・肉用牛・乳牛養蚕など。村名は当地に発する鮫川に由来。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鮫川村」の意味・わかりやすい解説

鮫川〔村〕
さめがわ

福島県南東部,阿武隈高地の南部にある村。 1889年,西山,石井草 (いしいぐさ) ,赤坂東野,赤坂中野,赤坂西野,富田渡瀬 (わたらせ) の7村が合体して成立。いわき臨海工業地域の水を供給している鮫川の水源地帯。中心地区は赤坂中野。第2次世界大戦前は良質な木炭,馬車用のウマ産地として知られていた。トマトなどの高原野菜の栽培や,肉牛,乳牛,ブタ飼育が行われる。鮫川,渡瀬川に沿って,湯ノ田,戸倉などの温泉がある。面積 131.34km2。人口 3049(2020)。

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