赤松青竜軒(読み)あかまつ せいりゅうけん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「赤松青竜軒」の解説

赤松青竜軒 あかまつ-せいりゅうけん

?-? 江戸時代前期の講釈師
播磨(はりま)(兵庫県)三木郷士で,赤松則村の後裔(こうえい)という。元禄(げんろく)13年(1700)江戸堺町でよしず張りの小屋をかまえ,原昌元(しょうげん)を名のり軍談を講じた。講談師元祖のひとり。本名は祐輔。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の赤松青竜軒の言及

【講談】より

…赤松を名のる講釈師が近世に多数あらわれたのは,かつて赤松則村(のりむら)や赤松満祐(みつすけ)など多くの猛将を出した赤松氏の末のものが〈太平記読み〉として先祖を称揚したものと思われる。1697年(元禄10)ごろに浪花の赤松梅竜と時を同じくして江戸の堺町によしず張りの講席を設け,原昌元と名のって軍談を講じ,《太平記》を読んで大いに名を挙げたのが赤松青竜軒である。彼は名和清左衛門(赤松清左衛門)とともに江戸の講釈師として著名であるが,もともと播州三木の郷士で,本名を赤松祐輔といい,伝記は不詳だが赤松一族であることはまちがいない。…

※「赤松青竜軒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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