赤色武勲章(読み)せきしょくぶくんしょう(その他表記)The Red Badge of Courage

日本大百科全書(ニッポニカ) 「赤色武勲章」の意味・わかりやすい解説

赤色武勲章
せきしょくぶくんしょう
The Red Badge of Courage

アメリカの作家S・クレーン長編小説副題南北戦争の一挿話」。1895年刊。『赤い武功章』の訳もある。南北戦争に従軍した一兵士の心理をリアルに、印象主義風な手法で描く。英雄的な手柄をたてようと北軍に志願したヘンリー・フレミングは銃撃戦が始まると逃亡し、自己の本能を正当化するが、偶然殴られてけがをする。部隊に戻ったとき皮肉にもそれが名誉の負傷と勘違いされる。ロマンチックな戦争文学に反対したクレーンは、新兵の目を通して戦争の不条理を示すことにより、20世紀の戦争文学の先駆者となった。

[板橋好枝]

『西田実訳『赤い武功章 他三編』(岩波文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語 岩波文庫 三編

乞巧奠〈公事十二ケ月絵巻〉〘 名詞 〙 陰暦七月七日の行事。乞巧は技工、芸能の上達を願う祭。もと中国の行事であるが、日本でも奈良時代以来、宮中の節会(せちえ)としてとり入れられ、在来の棚機津女(たなば...

乞巧奠の用語解説を読む