走競(読み)はしりくらべ

精選版 日本国語大辞典 「走競」の意味・読み・例文・類語

はしり‐くらべ【走競】

〘名〙
① 二人以上のものが、同じ距離を走ってその速さを競うこと。競走。かけくらべ。はしりくら。はしりこぎり。はしりごく。はしりごくらい。はしりっこ。はしりこくら。〔書言字考節用集(1717)〕
② ある目的を達するために、他と競うこと。
※枕(10C終)八八「むかしの蔵人は、今年の春夏よりこそ泣きたちけれ、いまの世にははしりくらべをなんする」

はしり‐こぎり【走競】

浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)道行「薄(すすき)をし並み、かくれんぼ。はしりこぎりこぎりや」

はしり‐くら【走競】

〘名〙 (「はしりぐら」とも) =はしりくらべ(走競)
名語記(1275)五「勝負の事に、はしりくら、みちこぐらなどいへる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android