超音波内視鏡検査(読み)チョウオンパナイシキョウケンサ(その他表記)endoscopic ultrasonography

デジタル大辞泉 「超音波内視鏡検査」の意味・読み・例文・類語

ちょうおんぱないしきょう‐けんさ〔テウオンパナイシキヤウ‐〕【超音波内視鏡検査】

超音波内視鏡を利用して行う検査法。消化管食道・胃・小腸大腸など)の粘膜下のほか膵臓胆嚢病変を詳細に観察することができる。→超音波診断法

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「超音波内視鏡検査」の意味・わかりやすい解説

超音波内視鏡検査
ちょうおんぱないしきょうけんさ
endoscopic ultrasonography

先端に超音波装置のついた消化管内視鏡を口から挿入し、胃や十二指腸の中から膵臓(すいぞう)・胆管・胆嚢(たんのう)など周囲の臓器に超音波を当て、反射した信号をもとに胆道系や膵臓周囲の病変を詳しく観察する検査。EUSと略称される。体外からの超音波検査に比べて、病変の状態や周囲への広がりの有無、リンパ節転移の有無、他の臓器との関係を詳細に観察できる。

 おもに膵臓や胆道の病変の精密検査に用いられ、たとえば膵臓がんが疑われる場合、腫瘍(しゅよう)組織を調べるために、超音波内視鏡で観察しながら腫瘍に針を刺して細胞を採取するEUSガイド下穿刺(せんし)吸引細胞診(EUS-FNA)が行われ、膵臓がんの診断に用いられる。

[渡邊清高 2020年3月18日]

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