国指定史跡ガイド の解説
あしかががっこうあと〈せいびょうおよびふぞくたてものをふくむ〉【足利学校跡〈聖廟及び附属建物を含む〉】
栃木県足利市昌平町にある学校跡。渡良瀬(わたらせ)川の北岸に所在し、北西に隣接して史跡足利氏宅跡がある。創建年代については諸説があるが、1467年(応仁1)に現在地に移転し、室町時代に最盛期を迎え、日本の代表的な教学機関として海外にも知られたことなどから歴史的に重要とされ、1921年(大正10)に国の史跡に指定された。現在の孔子廟(こうしびょう)(聖廟)は、江戸時代初期の建物であり、江戸時代中期の絵図によれば、中心部に学校の建物や庭園などがあり、堀と土塁をめぐらしていた。1873年(明治6)に堀の内の東部に公立小学校が設置され、1982年(昭和57)まで存続。その年から発掘調査が行われ、建物や庭園、堀や土塁などが復元され、遺蹟図書館に国宝、重要文化財指定の書籍や他の資料を収蔵して、一部を展示している。JR両毛線足利駅から徒歩約10分、東武鉄道伊勢崎線足利市駅から徒歩約15分。