路寝(読み)ろしん

精選版 日本国語大辞典 「路寝」の意味・読み・例文・類語

ろ‐しん【路寝】

〘名〙 天子諸侯正殿
本朝文粋(1060頃)一一・翫鶯花詩序〈小野篁〉「大内之深秘、路寝之宴安」 〔詩経‐魯頌・閟宮〕

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普及版 字通 「路寝」の読み・字形・画数・意味

【路寝】ろしん

正殿。

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世界大百科事典(旧版)内の路寝の言及

【方丈】より

…インドの在家仏徒である維摩詰(ビマラキールティVimalakīrti)の居庵が1丈(10尺,約3m)四方(四畳半よりわずかに広い)と中国で信じられていたことから,仏徒の小庵や仙境を方丈と呼んだ(鴨長明《方丈記》)。《大宋五山図》に前方丈(路寝)と内方丈(小寝)が記され,路寝では長老住持が接衆教化を行い,小寝は住持常住所とされた。これにより日本の禅寺では中心伽藍の最奥に客殿として本山方丈(前方丈と内方丈)を置き,塔頭(たつちゆう)の方丈と区別した。…

※「路寝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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