正殿(読み)セイデン

精選版 日本国語大辞典 「正殿」の意味・読み・例文・類語

せい‐でん【正殿】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 宮殿の中心となる表御殿
      1. [初出の実例]「正殿(せいテン)崔嵬(さいくゎい)とたかくさかしうして層(かさ)ね構へり」(出典:猿投本文選正安四年点(1302)一)
      2. 「諸司百官を龍宮城の正殿(セイデン)に集合(つどへ)」(出典:読本椿説弓張月(1807‐11)続)
      3. [その他の文献]〔史記‐呉王濞伝〕
    2. しょうでん(正殿)
  2. [ 2 ] ( 平安京大内裏の中心の御殿であるところから ) 紫宸殿(ししんでん)の異称。
    1. [初出の実例]「有雉、集禁中正殿」(出典:日本紀略‐延暦一六年(797)五月一三日)

しょう‐でんシャウ‥【正殿】

  1. 〘 名詞 〙 神社で主神をまつる本殿。せいでん。伊勢大神宮では御正殿(ごしょうでん)という。
    1. [初出の実例]「天皇御新宮正殿斎戒」(出典:続日本紀‐大宝二年(702)三月己卯)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「正殿」の読み・字形・画数・意味

【正殿】せいでん

表御殿。

字通「正」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の正殿の言及

【紫宸殿】より

内裏の正殿。〈ししいでん〉とも読む。…

※「正殿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android