デジタル大辞泉 「踏立てる」の意味・読み・例文・類語 ふみ‐た・てる【踏(み)立てる】 [動タ下一][文]ふみた・つ[タ下二]1 地面をしっかりと踏んで立つ。「四辺あたりは―・てられぬほど路がわるかった」〈花袋・田舎教師〉2 物を踏んで足に突き刺す。「釘を―・てる」3 地面を踏んで音をたて鳥などを追い出す。「夕狩に鶉雉とり―・て」〈万・四七八〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「踏立てる」の意味・読み・例文・類語 ふみ‐た・てる【踏立】 〘 他動詞 タ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]ふみた・つ 〘 他動詞 タ行下二段活用 〙① 地面を強く踏んで、飛び立たせる。鳥や獣を駆り立てる。ふみおこす。[初出の実例]「朝猟に 五百つ鳥立て 夕猟に 千鳥布美多氐(フミタテ) 追ふごとに ゆるすことなく」(出典:万葉集(8C後)一七・四〇一一)② しっかりと力を入れて地面を踏む。[初出の実例]「白御馬(しろきみうま)の前の足の爪、後の足の爪、踏立(ふみたつル)事は、大宮の内外の御門の柱を、上つ石根に踏み堅め」(出典:延喜式(927)祝詞(出雲板訓))③ 物を踏み台とする。踏み台にして立つ。[初出の実例]「いと暗し、あげよとの給ふなりとの給へば、物ふみたててあげつ」(出典:落窪物語(10C後)一)④ 物を踏んで足に立てる。踏んで足に突き刺す。[初出の実例]「左府足被レ踏二立針一被レ痛」(出典:小右記‐長和三年(1014)四月六日) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例