デジタル大辞泉 「蹴ゑる」の意味・読み・例文・類語 く・える〔くゑる〕【▽蹴ゑる】 [動ワ下一]「蹴ける」の古形。→蹴くう「馬の子や牛の子に―・ゑさせてん」〈梁塵秘抄・二〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「蹴ゑる」の意味・読み・例文・類語 く・えるくゑる【蹴】 〘 他動詞 ワ行下一段活用 〙 =ける(蹴)[初出の実例]「馬の子や牛の子にくゑさせてん、ふみわらせてん」(出典:梁塵秘抄(1179頃)二)[その他の文献]〔観智院本名義抄(1241)〕蹴ゑるの語誌上代に「倶穢(クヱ)はららかす(書紀‐神代上)」と「くゑ」の形が見られるが、「観智院本名義抄」には「躘 化ルマリ」「踊 化ル」「蹴 化ル」のような表記もみられる。したがってこのころには「くゑ・くゑ・くゑる…」のようなワ行下一段活用であったと認められる。→蹴(く)う 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例