(読み)イザリ

デジタル大辞泉 「躄」の意味・読み・例文・類語

い‐ざり〔ゐ‐〕【×躄/膝行】

《動詞「いざ(躄)る」の連用形から》
ひざや尻を地につけたままで進むこと。膝行しっこう
足が不自由で立てない人。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「躄」の読み・字形・画数・意味


20画

(異体字)
17画

[字音] ヘキ
[字訓] あしきる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は辟(へき)。辟は刑辟。腰の肉を刳(えぐ)りとる刑で、腰斬を大辟という。〔礼記、王制〕「跛躄(はへき)」の〔注〕に「兩足行くこと能はざるなり」とあり、片足を跛という。〔説文〕二上に字をに作り、「人、行くこと能はざるなり」とするが、止は趾(あし)であるから、跛躄の字には躄がよい。

[訓義]
1. あしきる、あしきりの刑、あしなえ。
2. (へき)と通じ、たおれる。

[古辞書の訓]
名義抄〕躄 アシナヘ・ナヘク 〔字鏡集〕躄 アシナヘ・ナヘク・タフス/ トドマル

[語系]
躄piek、辟biekは声義近く、刑辟の結果として跛躄となる。因果の関係のある語である。

[熟語]
躄行躄疾躄者躄歩躄踊
[下接語]
蹇躄・躄・跛躄・攣躄・老躄

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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