躍らす(読み)オドラス

デジタル大辞泉 「躍らす」の意味・読み・例文・類語

おどら・す〔をどらす〕【躍らす】

[動サ五(四)]
飛び跳ねるようにさせる。「馬体を―・す」
(「胸をおどらす」「心をおどらす」などの形で)喜びや期待で心をわくわくさせる。「合格の知らせに胸を―・す」
(「身をおどらす」の形で)飛び上がるようにして、からだをある場所から素早く離す。「絶壁から身を―・す」

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精選版 日本国語大辞典 「躍らす」の意味・読み・例文・類語

おどら・すをどらす【躍・踊】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 踊りをさせる。舞をまわせる。
    1. [初出の実例]「一寸ホウニ ヲドリヲ ヲドラシテ ミレハ」(出典:交隣須知(18C中か)三)
  3. ( 「身をおどらす」の形で ) あるものから勢いよくからだを離す。また、はげしくからだを動かす。
    1. [初出の実例]「鳥のやうに空を翔(か)け廻る積りで石垣の角から身を躍らしたものと」(出典:春の鳥(1904)〈国木田独歩〉四)
  4. ( 「胸(心)をおどらす」の形で ) 驚き、喜び、期待などでわくわくする。〔改正増補和英語林集成(1886)〕
  5. 人を手先として行動させる。
    1. [初出の実例]「学者たちのこういう平和運動を、共産党に躍らされているなどと」(出典:第3ブラリひょうたん(1951)〈高田保〉真実のための平和)

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