車副(読み)クルマゾイ

デジタル大辞泉 「車副」の意味・読み・例文・類語

くるま‐ぞい〔‐ぞひ〕【車副】

牛車ぎっしゃ左右について供奉をする従者
「心ある朝ぼらけに、急ぎ出でつる―などこそ、殊更めきて見えつれ」〈東屋

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精選版 日本国語大辞典 「車副」の意味・読み・例文・類語

くるま‐ぞい‥ぞひ【車副】

  1. 〘 名詞 〙 牛車(ぎっしゃ)の左右に随(つ)いて車を滞りなく進ませる役の者。また、車に従う供の者。くるまぞえ。
    1. [初出の実例]「雑色十人、舎人四人、車副牛飼一人、此外不他人」(出典九暦‐九条殿記・天暦一一年(957)正月五日)
    2. 「心ある朝ぼらけに急ぎ出でつる車そひなどこそ、ことさらめきて見えつれ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)東屋)

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