最新 地学事典 「転倒採水器」の解説
てんとうさいすいき
転倒採水器
reversing water bottle
転倒温度計を装着した金属(銅)製の本体が回転して,現場の海水を採取するタイプの採水器。所定の深度を計算して,複数の採水器をワイヤに取りつけておろす。船上からワイヤに沿って落としたメッセンジャーが,いちばん上の採水器のトリガーを叩くと上部のクランプがはずれて回転し,下部のクランプだけで支えられた状態になる。同時に下部のクランプに取り付けられていた別のメッセンジャーが落下して次々に下位の採水器を作動させる。ナンセン式採水器に代表される。大量の採水には適していないこともあり,近年はあまり使用されない。
執筆者:中尾 征三
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

