軽口話(読み)カルクチバナシ

デジタル大辞泉 「軽口話」の意味・読み・例文・類語

かるくち‐ばなし【軽口話】

滑稽で、落ちのある話。笑話落語の類。

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精選版 日本国語大辞典 「軽口話」の意味・読み・例文・類語

かるくち‐ばなし【軽口話】

  1. 〘 名詞 〙 語り口が軽妙、滑稽で、結びを秀句や洒落でしめくくる話。「おとしばなし」以前に用いられた落語の名称
    1. [初出の実例]「京にめづらしき軽(カル)口咄しはなひか」(出典咄本・軽口露がはなし(1691)一)

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世界大百科事典(旧版)内の軽口話の言及

【落語】より

…演出法は,落語家が扇子と手ぬぐいを小道具に使用し,講談や浪曲(浪花節)のような叙述のことばを省略して,会話と動作によってはなしを展開する。はじめは,単に〈はなし〉といわれ,この言いかたは,現在も〈はなしを聴きに行く〉とか,〈はなし家〉とかいうように残っているが,天和・貞享(1681‐88)以後は,上方を中心に,〈軽口(かるくち)〉〈軽口ばなし〉などと呼ばれ,この上方的呼称である〈軽口〉時代が,上方文学の衰退期である明和・安永(1764‐81)ごろで終わり,文学の中心が主として江戸に移って,江戸小咄時代になると,もっぱら〈落(おと)し咄〉というようになった。〈落語〉という字が使用されはじめたのは,天明(1781‐89)からだが,〈らくご〉とは読まず,〈おとしばなし〉と呼んでいた。…

※「軽口話」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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