ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「軽油識別剤」の意味・わかりやすい解説 軽油識別剤けいゆしきべつざいdiesel fuel marker 軽油と,軽油と性状が近い灯油およびA重油の混合をチェックするために添加される識別剤をいう。日本では,軽油には軽油引取税が課されるため,近年これを脱税するため,自動車用燃料として軽油に代わり灯油やA重油を使用したり,また軽油に灯油やA重油を混合して使用するケースが横行している。以上のようなケースを路上で容易にチェックし,脱税を防止するため,1991年1月より,灯油およびA重油に識別剤としてクマリンが 1PPM添加されている。同様の主旨による識別剤の添加は,イギリス,フランスおよびドイツなど諸外国でも実施されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by