輝線星雲(読み)キセンセイウン

デジタル大辞泉 「輝線星雲」の意味・読み・例文・類語

きせん‐せいうん【輝線星雲】

散光星雲うち、電離したガスが光を放射する星雲近傍にある高温の星からの紫外線によって励起される場合が多く、若い大質量星による場合はHⅡ領域白色矮星の場合は惑星状星雲と呼ばれる。

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改訂新版 世界大百科事典 「輝線星雲」の意味・わかりやすい解説

輝線星雲 (きせんせいうん)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の輝線星雲の言及

【散光星雲】より

…星雲のうちで,不規則な形で明るく輝いているものをいう。その中にはガスが高温度星の紫外光をうけて電離し発光している輝線星雲(発光星雲ともいう)や,星間微粒子が星の光を反射して輝く反射星雲などがある。超新星の爆発で飛び散ったガスの雲をふくめることもある。…

【星雲】より

…その見え方で次の3種類に分けられた。第1は星間ガスが電離して輝線を発するもので輝線星雲といい,またみずから光を発するので発光星雲,あるいは星間空間の気体であるからガス状星雲ともいう。第2は星間固体微粒子が近傍の恒星の光を反射散乱して輝いているもので反射星雲という。…

【電波天文学】より

…電子に高エネルギーを要せず,電子の熱運動だけで十分なことから熱的電波と呼ばれる。生まれたばかりの星のまわりでガスが熱せられて輝く輝線星雲(HII領域ともいう)がこの種の電波源となる。この種の電波源は高い周波数でも電波が強く,銀河面に沿って分布するなどの特徴を有し,星の誕生する領域を示す指標として使われている。…

※「輝線星雲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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