輞川図巻(読み)もうせんずかん(その他表記)Wǎng chuān tú juàn

改訂新版 世界大百科事典 「輞川図巻」の意味・わかりやすい解説

輞川図巻 (もうせんずかん)
Wǎng chuān tú juàn

中国,唐代の王維の別荘輞川荘を描いた図巻。盛唐の詩人王維は,藍田(陝西)に輞川荘を営み,画家としてみずから壁画輞川図を描いたが,五代以後になると,王維の詩を基に,その勝景20を描いた横巻形式の輞川図が盛んに制作された。なかでも北宋初期の郭忠恕の輞川図巻は,元以後流行し,趙孟頫(ちようもうふ),唐棣王蒙,郭世元(石刻),王原祁(おうげんき)などによって模本が作られ,気勢表現など画法の面で大きな影響を与えた。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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