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農民の社会的性格 のうみんのしゃかいてきせいかく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

農民の社会的性格
のうみんのしゃかいてきせいかく

農民がその社会的諸環境のなかでもつにいたった共通的性格。農民は一方では零細でも農地やその他の生産手段を所有し,他方ではみずから労働しなければならないという二重性格をもつ。その結果,一方では所有ということからプチブルジョア (小市民階級) 的性格が常に保守的な魂を優越させることになり,他方では労働を通してまた資本主義経済のなかで没落していく可能性をもっているところから変革的,進歩的な魂をもつことにもなる。こうして農民は経営者的性格と労働者的性格 (保守的な魂と進歩的な魂) という2つの矛盾的性格をもっているといわれる。しかし,最近における日本農業は危機的状況を深めてきており,農業経営の困難から兼業化する農民が増加し,労働者的性格が次第に強まってきている。それでも農業生産手段の所有と経営という側面が存在するかぎり経営者的性格が残存することになる。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

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