農耕・牧畜経済

山川 世界史小辞典 改訂新版 「農耕・牧畜経済」の解説

農耕・牧畜経済(のうこう・ぼくちくけいざい)

植物の栽培や家畜の飼育にもとづいた経済形態で,採集経済に対して食糧生産経済ともいわれる。旧大陸(旧世界)においては,農耕と牧畜は,ともに前7000年頃西南アジアで始まった。新大陸(新世界)の農耕はこれより少し遅れて中南米で始まった。世界の農耕形態の主なものには,焼畑,水田,犂耕(りこう)などがある。また麦,米,黍(きび),もろこし,トウモロコシ,キャッサバ,サツマイモ,ジャガイモなど主作物の種類が多い。家畜飼育としては,内陸アジアからアフリカにかけての遊牧と,アジア,ヨーロッパ,北アフリカ山地にみられる季節的に農耕と牧畜が組み合わさった移牧(トランスヒューマンス)がある。南アメリカではアンデス地帯でラクダ科のリャマとアルパカの牧畜が発達した。農耕や牧畜の開始により,人類の歴史は新しい段階に入り,その基礎のうえに古代国家も生まれた。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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