辻占売り(読み)ツジウラウリ

デジタル大辞泉 「辻占売り」の意味・読み・例文・類語

つじうら‐うり【×占売り】

夜、遊里などで辻占3を売ってあるく人。

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精選版 日本国語大辞典 「辻占売り」の意味・読み・例文・類語

つじうら‐うり【辻占売】

  1. 〘 名詞 〙 夜間花柳界などで、辻占を売って歩くもの。「つじうら」と赤い文字で書いた提灯をさげ、「淡路島かよう千鳥恋の辻うら」などと呼び声をあげて売り歩いた。辻占屋。
    1. [初出の実例]「さむき夜を辻占売が提灯の光きえゆく町はづれかな」(出典:おもひ草(1903)〈佐佐木信綱〉)

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世界大百科事典(旧版)内の辻占売りの言及

【辻占】より

…辻占は,後に道祖神や塞の神の託宣とされるようになり,江戸時代の《嬉遊笑覧》には,衢(ちまた)に出て黄楊(つげ)の櫛を持って,道祖神を念じつつ,見えて来た人の言葉で吉凶を占うとあり,黄楊と〈告げ〉が結び付き,櫛という呪物も加えられた。夜,花柳界などを中心に占紙を売り歩いた辻占売はこの流れを引く者で,〈淡路島通う千鳥の恋の辻占〉などと呼び声をあげて縁起の良いものだけを売った。占紙には,あぶり出しや巻煎餅・干菓子・板昆布にはさんだもの,割りばしや爪楊枝(つまようじ)の袋に印刷したものなどがあった。…

※「辻占売り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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