辻立(読み)つじだち

精選版 日本国語大辞典 「辻立」の意味・読み・例文・類語

つじ‐だち【辻立】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 路傍に立つこと。町角に立つこと。
    1. [初出の実例]「月にはと待くたびるる胸の中〈立甫〉 夜寒におぼゆる辻たちの袖〈常知〉」(出典:俳諧・花月千句(1649)四)
  3. 遊女道中などを見るために路傍に立つこと。
    1. [初出の実例]「近付にもあらぬ人の辻(ツジ)立にも見かへりて、すいた男のやうにおもはせ」(出典浮世草子・好色一代女(1686)一)
  4. 物売りなどをするために路傍に立つこと。また、その人。
    1. [初出の実例]「辻立(ツジタチ)薬売」(出典:浮世草子・傾城禁短気(1711)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android