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辻蘭室 つじ らんしつ

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

辻蘭室 つじ-らんしつ

1756-1836* 江戸時代後期の蘭学者。
宝暦6年11月26日生まれ。公家久我(こが)家の家臣。大槻(おおつき)玄沢に書簡で教えをうける。京都における蘭語研究の先駆者のひとりで諸外国語,製薬,天文,地理にも通じていた。天保(てんぽう)6年12月13日死去。80歳。京都出身。本姓は村田。名は章従(のりのぶ)。字(あざな)は為槻。別号に孜軒。著作に「蘭語八箋」など。

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書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

朝日日本歴史人物事典の解説

辻蘭室

没年:天保6.12.13(1836.1.30)
生年:宝暦6.11.26(1756.12.17)
江戸後期の蘭学者。公家・久我家の臣。諱は章従,号は蘭室,孜軒。医師村田玄隆の次男。京都生まれ。15歳で久我家の医師辻章業の養子となる。寛政4(1792)年大槻玄沢に書簡を通じ教えを受けて蘭語研究,翌年主君久我信通の死により譴責を受ける。部門別(天文,人品など)の蘭日辞典『蘭語八箋』を起稿(40冊,未刊),蘭学者間にも名を知られた。儒学は宋学から堀河派に転じ,語学はオランダ語,マレー語,ギリシャ語,ロシア語,朝鮮語から梵語におよび,その他天文,蘭文法,医学博物からトンネルまで広く浅く研究,製薬研究はやや深い(京大蔵『蘭室伝記史料』1~9による)。文化13(1816)年出羽守,天保1(1830)年正4位下。人物は柔和に見受けられ,蘭語研究では京都の先駆者であり,諸学におよぶ研究が当時の学風の一端を示すと思われる。<参考文献>山本四郎「辻蘭室伝研究」(有坂隆道編『日本洋学史の研究』1)

(山本四郎)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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