近似村(読み)ちかのりむら

日本歴史地名大系 「近似村」の解説

近似村
ちかのりむら

[現在地名]高梁市落合町近似おちあいちようちかのり高倉町大瀬八長たかくらちようおおせおなが

阿部あべ村・川乱かわみだれ村の東に位置し、東は高梁川で限られる。対岸松山まつやま城下松山西まつやまにし村。集落は川沿いに大瀬・八長・下組しもぐみなどがある。応永元年(一三九四)仮託の吉備津宮惣解文写(吉備津神社文書)に近似郷がみえ、郷として山城秋平が大麦・小麦一〇〇石を納めている。

寛永備中国絵図にみえる近似村(松山藩領、高一一六石余)のほか宇長うなが(同上、高六四石余)および肉谷にくだに村の一部(同上、六九石余)が、のちの近似村にほぼ相当する。正保郷帳では近似村一村となっており、高二六五石余、松山藩領(以後の領主の変遷は松山西村に同じ)。宮林少・芝草山大とあり、枝村に八長村(「うなが」の振仮名がある)大瀬村・肉谷村、肉谷のうち大瀬村の四村をあげる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android