返し刀(読み)カエシガタナ

デジタル大辞泉 「返し刀」の意味・読み・例文・類語

かえし‐がたな〔かへし‐〕【返し刀】

一方へ切りつけた刀をすばやく翻して他のほうへ切りつけること。また、その刀。返すかたな。
竹や木の枝の先などを斜めに切ったあと、その先端反対側から切って少しそぎ、とがりをなくすこと。
「枝の長さ七尺、あるいは六尺、―五分に切る」〈徒然・六六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「返し刀」の意味・読み・例文・類語

かえし‐がたなかへし‥【返刀】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一方へ切りつけた刀をすぐひるがえして他の方を切ること。かえす刀。
  3. 刀などを前に出すようにして物を切ったあと、手もとへもどすときにまた切ること。
    1. [初出の実例]「かへし刀(ガタナ)とて跡えひきもどすは不吉也」(出典浮世草子・男色十寸鏡(1687)上)
  4. 竹や木のはしをななめに切り、その切り口を反対側から少し切って、切り口を整えること。
    1. [初出の実例]「枝の長さ七尺、或は六尺、返し刀五分に切る」(出典:徒然草(1331頃)六六)

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