五分(読み)ゴブ

デジタル大辞泉の解説

ご‐ぶ【五分】

尺貫法で、1寸の半分の長さ。約1.5センチ。「一寸の虫にも五分の魂」→1
1割の半分の割合。100分の5。5パーセント。「五分の手数料」「市価の五分引き」→歩合
物事の半ば。半分。「五分通り出来上がる」
双方に優劣の差がないこと。五分五分。「試合を五分に持ち込む」「五分に渡り合う」
(あとに打消しの語を伴って用いる)ほんのわずか。「五分のすきもない」
昔、牛鍋屋などで、1の長さに切ったネギをいった語。
「生肉(なま)の代(かわり)に、―の代を持って来い」〈逍遥当世書生気質

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ごぶ【五分】

一寸の半分の長さ。約1.5センチメートル。 「一寸の虫にも-の魂」
一割の半分。5パーセント。 「 -の利息」
全体の半分。半ば。 「 -の仕上がり」
双方優劣がないこと。五分五分。 「 -にわたり合う」
ごくわずかな量・程度。
五分の長さに切ったねぎ。すき焼きなどに入れるねぎ。ごぶねぎ。 「ねへさん生で一合。-も一処にたのむ/安愚楽鍋 魯文
[句項目] 五分も透かぬ

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ご‐ぶ【五分】

〘名〙
① 一寸の半分の長さ。約一・五センチメートル。
※徒然草(1331頃)六六「枝のながさ七尺、或六尺、返し刀五分に切る。枝の半に鳥を付く」
② 一割の半分。百分の五。五パーセント。
③ 物事の度合がわずかであること。少々。
※読本・椿説弓張月(1807‐11)前「為朝聞給ひて、こころに五分(ゴブ)の憤(いきどほり)あれども、色にも見(あらは)し給はず」
④ 物事のなかば。また、程度が半分くらいであること。半々。「成功の見込みは五分だ」
⑤ 双方に上下優劣のないこと。五分五分
⑥ 長さを一寸の半分ぐらいに切ったねぎ。ごぶねぎ。
※安愚楽鍋(1871‐72)〈仮名垣魯文〉二「つひでに五分葱(ゴブ)とお香のものをサ」

ご‐ふん【五分】

〘名〙
① 一分の五倍の量を表わす語。
② 江戸時代、元祿(一六八八‐一七〇四)頃の、最下等の遊女の揚げ代。銀五分(ふん)であった。また、その遊女の位の称。五分取。五分女。五分蔵。
浮世草子・好色貝合(1687)上「同じ人間とは申せども、上太夫より下五分(ごフン)にいたる事、さても甲乙あるものは遊女の品ぞかし」

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