返刀(読み)かえすかたな

精選版 日本国語大辞典 「返刀」の意味・読み・例文・類語

かえす【返】=刀(かたな)[=太刀(たち)

  1. 切りつけた刀をもとにかえしながら、さらに他方に切りかけること。また、攻撃余勢をかって、ほかにも攻撃の矛先を向けること。かえしがたな。
    1. [初出の実例]「返す太刀に喉ぶえ指切て」(出典:太平記(14C後)二)
    2. 「私の親父を刺殺して、返す刀で君も死ぬかい」(出典:多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android