矛先(読み)ホコサキ

デジタル大辞泉 「矛先」の意味・読み・例文・類語

ほこ‐さき【矛先/×鉾先/×鋒】

矛の切っ先。
攻撃。また、攻撃の方向。「非難の―を転じる」「批評の―が鈍る」
[類語]目途目標目安方向対象当たり目当て目的標的狙いターゲット

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「矛先」の意味・読み・例文・類語

ほこ‐さき【矛先・鉾先・鋒】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ほこのきっさき。矛、槍、長刀(なぎなた)などの刃の先端のとがった部分。
    1. [初出の実例]「しりぞいてはらはんとすれば、ほこさきにはまれり」(出典:曾我物語(南北朝頃)五)
  3. 攻撃。攻撃力。また、向かう目標や方向。
    1. [初出の実例]「山県大備にて、人数廻かぬる。廻かぬれば、自、鋒(ホコ)さきも、よはきやうになる」(出典甲陽軍鑑(17C初)品四八)
    2. 「僕は急に矛先を向けられたので」(出典:冥府(1954)〈福永武彦〉)

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