迷惑メール防止法(読み)めいわくめーるぼうしほう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「迷惑メール防止法」の意味・わかりやすい解説

迷惑メール防止法
めいわくめーるぼうしほう

宣伝のために無差別に配信される電子メールを特定電子メール(いわゆる迷惑メール)と規定し、これを規制する法律通称。2002年(平成14年)施行。正式名称は「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」(平成14年法律第26号)で、特電法、特定電子メール法、特定電子メール送信適正化法ともいう。携帯電話に一斉送信される広告宣伝、架空請求、詐欺、ウイルスメールなどの迷惑メールが社会問題となったことを受けて制定された。

 施行当初は「未承諾広告※」の表記を義務づけるオプトアウト方式が導入されるとともに、プログラムによりランダムに作成された架空電子メールアドレスへの送信が禁止された。その後、迷惑メールの悪質化や技術の高度化を踏まえ、2005年の改正ではスパムメール送信の禁止や罰則が強化され、さらに2008年にはオプトイン方式による規制、外国から発信される迷惑メールへの対策が図られた。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android