送火(読み)おくりび

精選版 日本国語大辞典 「送火」の意味・読み・例文・類語

おくり‐び【送火】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 盂蘭盆(うらぼん)の最終日に、迎えまつった祖先の霊を送るために門前などで焚く火。⇔迎え火。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「秋は身をおくり火となす蛍哉〈玉次〉」(出典:俳諧・鷹筑波(1638)四)
  3. 嫁入りを送る際、実家の門口で焚く火。
    1. [初出の実例]「一、しうとのかたには。〈略〉門の右のわきに一所にたく火わら火なり。これをおくり火といふなり」(出典:女諸礼集(1660)三)
  4. 京都府舞鶴地方などで、葬式出棺の際に、庭先で焚くわら火。門火。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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