隙間風(読み)スキマカゼ

デジタル大辞泉 「隙間風」の意味・読み・例文・類語

すきま‐かぜ【隙間風】

壁や障子などのすきまから吹き込む風。 冬》「―兄妹に母の文ちがふ/波郷
人間関係にへだたりができることのたとえ。「夫婦の間に隙間風が吹く」

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精選版 日本国語大辞典 「隙間風」の意味・読み・例文・類語

すきま‐かぜ【透間風・隙間風】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 戸や障子・壁などのすきまから吹き込む寒い風。すきかぜ。《 季語・冬 》
    1. [初出の実例]「上る二階のすきま風」(出典:浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)中)
  3. それまで親密であった二人の間に感情のへだたりができることをたとえていう。
    1. [初出の実例]「お姉さんは、私のものではなかったのだから、それを思へば、ヒュウと冷いすきま風が感じられて」(出典:女生徒(1939)〈太宰治〉)

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