通襟(読み)とおしえり

精選版 日本国語大辞典 「通襟」の意味・読み・例文・類語

とおし‐えり とほし‥【通襟】

〘名〙
半襟に対して、衽(おくみ)全体にかけた襟。普通長さは五尺(約一・五メートル)とする。
※俳諧・口真似草(1656)四冬「紙子着ても寒きや風のとをしゑり〈正勝〉」
② 江戸後期、揚代五〇〇文の安女郎である五寸局をさしていう。
浮世草子・元祿大平記(1702)五「通領(トヲシヱリ)の女郎 あるひは五寸つぼねと云」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android