連ぶ(読み)ツルブ

デジタル大辞泉 「連ぶ」の意味・読み・例文・類語

つる・ぶ【連ぶ】

[動バ下二]
つらねる。並べる。
「まつきおろしの春の駒が、鼻を―・べて参りたるぞや」〈狂言記外篇・靭猿
続けざまに打つ。つるべうちに打つ。
松田旗本を目あてにし、―・べしかば」〈太閤記・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「連ぶ」の意味・読み・例文・類語

つる・ぶ【連】

  1. 〘 他動詞 バ下二段活用 〙
  2. 同じ種類のものを並べる。つらねる。つるむ。
    1. [初出の実例]「まつきおろしの春の駒が、鼻をつるべて参りたるぞや」(出典:狂言記・靫猿(1700))
  3. 複数の人が声をそろえて唱えたり、合奏したりする。
    1. [初出の実例]「各々声をつるべて〈略〉と唱へ」(出典:日蓮遺文‐撰時抄(1275))
  4. 続けざまにうつ。つるべ打ちにうつ。
    1. [初出の実例]「十ちゃうばかり、つるへてぞ、うちたりける」(出典:仮名草子・大坂物語(古活字版第一種)(1615頃))
  5. わらの緡(さし)に銭をつらね差す。
    1. [初出の実例]「草市につるべた銭はとらぬ也」(出典:雑俳・柳多留‐三(1768))

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