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草市 くさいち

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

草市
くさいち

盆(→盂蘭盆)の行事に使う物を売る。盆市ともいい,かつて旧暦 7月12日の夜から 13日の朝まで各地で開かれていた。売られていたのは,盆提灯や灯籠,籬垣(ませがき),線香,盆棚に用いる菰(こも),迎え火送り火に用いる麻幹(おがら),先祖や精霊の乗り物とされるナスや菰づくりの牛馬,供え物を盛るためのハスの葉や土器など多品目で,数珠仏具太鼓手拭頭巾紋服なども売られていた。

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草市
そうし
cao-shi; ts`ao-shih

中国において州県治の城外に設けられた市場。東晋代にその名がみえるが,最も発達したのは唐・宋時代。最初城壁外で秣 (まぐさ) を取引する場所をいったが,秣市が粗末な市場であったところから,城外の遠近や秣の有無とは関係なく,粗末な市場が草市と呼ばれるようになった。

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デジタル大辞泉の解説

くさ‐いち【草市】

7月12日の夜から翌日にかけて、盂蘭盆(うらぼん)の仏前に供える草花や飾り物などを売る市。盆市。花市。 秋》

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百科事典マイペディアの解説

草市【そうし】

中国,唐・宋時代に州県の城外に設けられた商業・交易の場。この名称は既に南北朝時代にさかのぼるが,経済史上で意味を持つようになるのは唐以後である。本来,州県城内の一定区域が特別の法規を適用する〈市〉(商業・交易場)とされており,長安の東市・西市,洛陽の南市・北市などが有名であるが,ここでは営業時間を正午から日没までに限るなどの規制があった。

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世界大百科事典 第2版の解説

くさいち【草市】

盆市,花市ともいい,盆行事用品を売る市。この市に欠かせない品物は,祖霊の依代(よりしろ)と考えられる盆花と,精霊棚用の材料などである。盆花は,もともと山から採ってきたものであろう。青森県,鹿児島県,佐渡島では,盆市に買いものに出ることを,仏様迎えに行くともいう。一方,公的,大々的な市以外の,ふだんの市を“草野球”と呼ぶときの感覚と同じように,草市というところもある。【北見 俊夫】

そうし【草市 cǎo shì】

中国の都市郊外や農村部の市場(いちば)の古称。〈草〉は田舎の,粗末な,非公式のという意味。漢(前206‐後220)から唐(618‐907)まで,公式の市は各県城内のきまった場所で開かせて,政府が統制していた。しかしすでに東晋(317‐420)のころから華中・華南の拓殖がすすんで農村部に集落が広がり,人口もふえて,県城の郊外や僻村に草市が発生した。宋代にはこうした市場が網の目のように広がり,総称して草市と呼んだが,規模や機能が分化してくると市鎮(しちん)や市集(ししゆう)が総称語となった。

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大辞林 第三版の解説

くさいち【草市】

盂蘭盆会うらぼんえに供える草花や飾り物・細工物などを売る市。盆の市。盆市。花市。 [季] 秋。 《 -や人まばらなる宵の雨 /正岡子規 》

そうし【草市】

中国の州県城外の水陸の要地、寺院の門前、塩場、陶器製造地などに置かれた小市場。東晋以後見られ、宋代に発達した。

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世界大百科事典内の草市の言及

【市】より

… 商業区域としての市の制度は,唐の中ごろ以後しだいにゆるんで他の坊にも進出し,北宋になると坊制の廃止に乗じて商店は街頭にも現れ,南宋になると都市内のいたる所に見られるようになり,夜間営業の禁もおのずからすたれた(開封)。一方,南北朝時代から唐・宋時代にかけて,地方の小集落や州県城の郊外の交通の便利な場所に〈草市〉とよばれる商業地域が現れ,ときには〈鎮〉とよぶ行政単位に昇格することもあった。〈草市〉も元来は定期市であったらしいが,宋以後の市制度の崩壊後,〈定期市〉が地方都市や郷村のみならず国都でも見られるようになった。…

【商業】より

…行には首長がいて行内商店の取締りに任じたが,彼らは行頭または行首と称せられた。このような市は,唐代では県治以上の都市に設けられ,それ以下の小都市や村落には草市が置かれるのが常態であったが,こうした市の制度は宋代に至って一変した。すなわち,変化の傾向は唐代後半に現れていたが,北宋の中期以後になると,商店の設置を市の内に限る制度は完全に崩壊し,営業時間の制限も破れて夜間の売買も自由となり,夜市と呼ばれるものが出現した。…

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