ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「進奏院」の意味・わかりやすい解説 進奏院しんそういんjin-cou-yuan; chin-tsou-yüan 中国,唐・宋時代に地方の藩鎮や州が首都に設置した機関。邸とも呼ばれ,地方からの報告,上奏や貢献物を取次ぐとともに,中央の命令や指示の伝達にあたった。他方,情報の収集や,地方物産を首都で交易して利潤をはかる商行為も行なった。このことから邸報,邸鈔と呼ばれる官報や送金手形 (→飛銭 ) が発達した。北宋で帝権が強化されると都進奏院がおかれ,政府の統制下の連絡機関となった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by