20世紀日本人名事典 「逸見重雄」の解説
逸見 重雄
ヘンミ シゲオ
昭和期の経済学者,社会運動家 元・法政大学教授。
- 生年
- 明治32(1899)年7月2日
- 没年
- 昭和52(1977)年10月16日
- 出生地
- 北海道松前郡福山町
- 学歴〔年〕
- 東京帝大経済学部中退,京都帝大経済学部中退
- 経歴
- 在学中、社会科学研究会に所属し、大正15年京都学連事件で逮捕され、禁錮8カ月、執行猶予2年に処せられたが、控訴審で無罪となる。のち野呂栄太郎とともに産業労働調査所の再建に当り、昭和6年共産党に入党、7年共産党フラクションの結成に参加し地下活動に入る。8年党中央委員となり政治局員となったが、9年検挙される。12年仮保釈出獄後、太平洋協会嘱託となり、16年ベトナムに渡航。帰国後刑が確定し、懲役5年の刑に処せられるが、20年病状悪化のため出獄。戦後は中央労働学園経営の労働専門学校教諭となり、26年法政大学社会学部教授、のち学部長、45年定年退職。著書に「帝国主義と民族民主革命」「道標」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報